なが~い距離とおも~い荷物の対策

アタカマクロッシングへの参加を決めてから、どういったトレーニングが効果的なのか、いろいろと考えました。

一日で30~40kmを歩くということでも今まで経験したことのないことでしたし、更に10kg以上の荷物を背負ってとなると、想像すらできないレベルです。

40kmは、246沿いを渋谷から海老名、厚木の辺りまで。。。

アトラスは地球を背負って歩いたし、世の中にはボッカ訓練なるものがあって、30kg以上のリュックを背負って歩く人もいるようなことを聞けば、たかだか10kg程度の荷物なぞなんて奮い立たせてみたりもしました。

弟が、千日回峰という行があることを教えてくれ、これに比べれば7日間なんて大したことはないだろうとアドバイス?してくれたときには、兄弟のありがたみを感じました(笑)

※千日回峰行とは比叡山延暦寺のひたすら歩き続ける修行です。興味のある方はyoutubeで検索してみてください。言葉を失います。
距離や負荷の他に対処しなければならないのが、高地順応についてでした。

なにせ、スタート地点のキャンプ1で海抜3,000m、平均でも2,400mなので、富士山の6号目のあたりを、海抜30mあたりでのんきに暮らしていた人間が、荷物背負ってうろうろするわけですから、これは特別な対策が必要だなと思いました。

砂漠レースを運営している4Desertsの中でも、アタカマ砂漠が最も過酷と言われる所以は、距離と負荷に加え、高地という条件が加わっているからだそうです。

距離と負荷、これはとにかく慣れるしかないなということで、まず長距離を歩くことから始めました。初めての長距離は、事務所のある外苑前から横浜までの30km。夕方から馬車道で飲むことになったので、これはいいチャンスとばかりに歩いてゆくことにしました。

綱島街道は景色に変化がなく心が萎える事がありましたが、12時に出発して6時間半、乾杯にも間に合わず、一杯飲んでぐったりしてしまいましたが、なんとか歩ききり、これは行けるんじゃないか!という自信につながりました。

ひとつ達成すると、よりハードな達成感を求めてしまうようで、次は荷物を背負って35km!なんて思ってしまいました。

今までは不可能だと思っていた事を達成すると、それは既にできることになり、次はより難しい事にチャレンジしたくなるようで、達成感は、人の成長には欠かせないものなのかもしれません。

横浜まで歩いてから6日後、砂漠に持っていくバックパックが届いたので、ようやく負荷を付けたトレーニングができるようになりました。

重しに選んだのは、5kgの米と5kgの鉄アレイ、それに水や服を5kg分詰め、計15kg。砂漠での荷物が大体10~12kg程だと聞いていたので、東京より過酷であろう条件を考え、10kgを軽く感じるように15kgに慣れておくようにしました。

これが良かったです。初日のブリーフィングで荷物を測ったら12kgでしたので、それほど重いとも思わず、レース中も肩が張ることはありましたが、疲れが足に溜まるようなことはありませんでした。

15kgの荷物を背負っての初めての長距離は、狛江から高尾山口までの30km強。多摩川から浅川と川沿いを歩けるので気持ち良さそうだということと、京王線の近くを歩くため、もし途中で挫折した時も帰りが便利だろうということで決めました。

妻も一緒に歩き7時間半かかりましたが、普段とは異なる環境で、久しぶりに二人きりでゆっくり話ができ、貴重な一日になりました。
多摩川沿いを富士山を見ながらひたすら歩く。

腰越から鎌倉まで、砂漠=砂地=ビーチのイメージトレーニング(笑)

陣馬山から高尾山まで歩いてみたり、いままで踏み入れたことのなかった世界を見、視野が広がったように思います。
本番だけでなく、準備段階でも楽しい。それがチャレンジですね。

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四方田裕弘
  • 四方田裕弘
  • 1976年生まれ、東京生まれ東京育ちで2人の娘の父です。建物、特に近代建築が好きで、ちょっとした旅行でも近代建築を探し当て、見に行ってしまいます。

    【保有資格】CPM(米国不動産経営管理士)/(公認)不動産コンサルティングマスター/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士/管理業務主任者/相続アドバイザー

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