シンプルな発想とジャックダニエル

毎年、函館に行く。
先祖の墓参りを兼ねてるのと、何よりもあの街が好きで。
私(福永)の父と母は函館で生まれ、高校を出るまで函館で暮らしていた。
その後は仕事の関係で、横浜で暮らしている。
親戚や両親の友人が函館にはたくさんいるので、
僕も小さいころから函館には冬に毎年帰る(?)行っていて、
凛とした空気感と、街の情緒、人の温かさは今でも時々恋しくなる。
いわば第二の故郷のようなものだ。

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大体のルートは決まっている。
空港着いてから夜に寝るまで。
いわばルーティーンなのだがそれがすごく楽しい。
予約するホテル、食事する場所、珈琲を飲む場所全て決まっている。
ちなみに必ず函館山には登る。
もはや儀式めいているとしか言いようがない。

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その中で、私が22歳から通うバーがある。
父と母の中学校の同窓で親友がマスターだ。
とても粋な人で、私はいつも夜の22:00くらいに必ずそのバーに向かう。
前もって電話なんてしない。
それでも店が閉まってたことはないし、いなかったことは一度もない。
会うと必ず、「小さい時に、お前のオムツを替えたんだぞ」っていつも言われる。
「また言ってる」と思うのだが意外と心地よい。
私は、24歳の時に結婚して26歳で銀行を辞めて独立した。
大学を出て、銀行に入ってなんとなく安定しながらモヤモヤしたり、抜け出したかったり
漠然と将来の不安とか柄にもなく考えていた。
その時のことを思うといつも、このバーのことが記憶から呼び起こされる。
24歳の時に将来独立したいというか、人生一度きりっていうことを強く実感した。
なんでかは分からないけど、マスターがその時に何気ない一言が影響しているかもって思った。

「俺はさ、サーフィンと酒が好きだから海の近くでバーやってんだよね。シンプルだべ?
とりあえず飲め夕太。」

売り物ではないジャックダニエル(バーボン)を飲ませてくれた。
BGMでサザンの真夏の果実のイントロが流れる。
そして、遠くに見えるイカ釣り漁船の光、波の音。
日常に戻りたくないって思ったけど、なんとも形容し難い「強い気持ち」が芽生えた。
それでいいんだ!と。

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今年もジャックダニエルを持って、そのバーに行ってくる。
今でも父と母は必ずそのバーに行くらしく、つい先日も4時まで飲んでたようだ。
そういえば「あのバーには不思議な力がある」って母から私にメールがきていた。
同感だ。
私は私の世界で彼と、あるいは函館と付き合う。
「世代を超えて、故郷のバーを通じた親子の会話かもしれない」なんて思ってみたりもするけど、
そんな格好いいものでもない。

  • yuta
  • 1981年生まれ、二児の父。様々な投資判断が得意です。不動産は自宅と投資物件を2つ保有。マンションの建築年を覚えるのが得意。銀行出身です。

    【保有資格】CPM(米国不動産経営管理士)/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/相続アドバイザー

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