社員旅行 長崎の軍艦島を訪れました

2年ぶりに社員旅行に行ってきました。
昨年はタイミングが合わず行くことができませんでしたが、今年は社員の皆さんも楽しみにしてくれたようで、2年ぶりの開催。
前回と同様に、行きたい場所のアンケートを行ったところ、仙台・箱根・長崎などの候補の中で、不動産に携わる者としては「軍艦島」に行ってみたいという意見が多く、今回の旅先は長崎へと決まりました。

しかし問題が発生…
今回のメインテーマである、軍艦島上陸ツアーの予約をしようと1ヶ月半ほど前から調べたのですが、TBSで放送されていた「海に眠るダイヤモンド」の影響でしょうか、ツアーを行っている5社とも予約が一杯です。
日程を変更してもほとんど空きがない… 漁船をチャーターするのはどうか? 何としてでも行きたい…何か方法はないか…
いくら日程を変えても、平日含めて空きがありません。流石に違和感があったので方向性を変えて、東京からの軍艦島上陸付のパッケージツアーを調べたところ、なんとか空き枠がある旅行会社を見つけることができました。
100人くらいは参加できるツアーが1ヶ月半前の時点で、午前・午後の残りが5~6枠と、平日にもかかわらずほとんど空きがありませんでしたので、軍艦島に行きたいという方は、かなり早めに計画をして予約をされた方が良いと思います。
海外の方も多くいらっしゃったので、インバウンドの影響もあるかもしれませんね。
さて当日は朝一の便で羽田空港から飛行機で約2時間、長崎空港に到着です。
空港から長崎市内に出るには、高速バスで1時間ほどかかります。
長崎といば、遣唐使の時代から海外との交流の場として栄えた日本の「窓」。そして函館・横浜・神戸と同じく洋風建築が多く残る歴史と文化を感じる居留地。
歴史と建築好きには是非訪れたい場所。今回は長崎の建築を中心に回ってきました。
長崎 建築巡り
まず訪れたのは、東山手洋風建築群です。
オランダ坂を上った敷地に建つ7棟からなる洋風住宅群。

1890年代頃に建築された木造洋館。構造材料が各棟がほぼ同一となっているようで、社宅や賃貸住宅として計画的に建設されたと推定されているそうです。
洋風建築が、このように連なって残っているのは珍しいですね。現在は6棟が活用されており、「東山手地区町並み保存センター」「古写真・埋蔵資料館」や「地球館」は国際交流の起点としてカフェとして営業されています。

趣のある石畳のオランダ坂を歩き、建築を眺めながら、疲れたら「地球館」でゆっくりと過ごすのもいいですね。
オランダ坂の近くには、こんな素敵な路地も

次に訪れたのは世界遺産にも登録されているグラバー園。
長崎港を一望できるロケーションには、国境関係なく人々に愛されるスポット。

旧グラバー邸、旧オルト住宅などは、150年以上前の居留地時代から、この場所に建てれているそうです。

他にも街をある歩いているだけで、面白い建築がいくつもありました。
思わず写真を撮っていたので、ご紹介します。
・長崎美術館

・水辺の森ワイナリーレストラン Opener’s(オープナーズ)

・メットライフ生命長崎ビル

・長崎県警察本部庁舎

・大浦天主堂

・眼鏡橋

建築好きには堪らない場所ですね。
他にも沢山の気になる建築はありましたが、1泊2日では時間が足りませんでした…
夕食は焼肉の「大阪屋」。小麦粉アレルギーのスタッフがいたのですが、タレを付けていないお肉を別皿で提供頂くなど、とても親切に対応して頂きました。

夕食後にはロープウェイを使って、1,000万ドルの夜景とも言われる世界新三大夜景を目当てに稲佐山の山頂展望台を訪れました。
長崎の夜景はすり鉢状の地形のため、立体的に広がる光が幻想的。

展望台足元のライトには、ハート型の物がいくつかあって、実は写真の中にもハートが一つ隠されています。
軍艦島(端島)
いよいよ2日目は軍艦島です。
【ツアー工程】
出向
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高島へ移動 約40分
↓
高島見学 約30分(石炭資料館見学・ガイドによる軍艦島の案内)
↓
軍艦島へ移動 約10分(ガイドによる案内を聞きながら低速で周囲を航行)
↓
軍艦島上陸 滞在約45分(ガイドによる案内と決められたルート内で見学)
↓
帰港 約50分
軍艦島(端島)は1916年に日本最古の居住用の鉄筋コンクリート造、30号棟が建設された海底炭鉱として栄えた島。
30号棟は現存しており、ツアーでも見ることができました。

最盛期の1960年には、東京ドームの1.3~1.4倍ほどの広さに5,267人もの人が暮らし、世界一の人口密度を誇ったそうです。
しかも島の40%は工業用地で使用されていたとか。写真からも住居が密集しているのが分かりますね。
印象に残っているのは、ツアーガイドさんから伺った、炭鉱での職場環境。
過酷な場所では、海底1,000m、高さが1mもない狭い空間、摂氏40度、湿度95%という環境の中で、1日2交代(戦後は3交代)の12時間以上働いていたとのこと。
ここまで過酷な環境だとは思っていませんでした。
炭鉱夫は写真に写っている階段を上り、地下へと降りていったそうです。今見ても階段が炭で真っ黒になっているのが分かります。上ったきり、降りてくることが出来なかった方も多かったようです。
今まで建築として軍艦島を捉えていましたが、歴史を知ることで見方が変わりますね。
幸運にも天気がよく、無事に上陸が出来て、自分の目で軍艦島を見ることができました。
30号棟は数年前に天井が崩れ落ち、立ち入りも出来ない危険な状態になっているそうなので、訪れたい方はお早めに。
1泊2日、軍艦島がメインの短い旅でしたが、長崎の魅力を堪能することができました。
歴史・建築・食・原爆など、様々な要素がある街。短い旅では、どうしてもゆっくりと名所を見ることができないため、次に訪れる際には、時間をかけて長崎を満喫したいと思います。

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